私についての過去メモ。PCPSO時代。

本当にチラ裏的な内容なので折りたたんでおきます。
*注意!文章しかありません。かつ長いです。

*PCPSO時代
 ――純粋まっすぐ君だったあのころ。
チートの存在も知らず、DCPSOがどういう状況になっているのかは知りもしなかった。
メインキャラがハニュ。
多聞にもれず私もインペリアルピック(当時難易度アルティメットでハンターがまともに当たる唯一の打撃武器)で生活をする普通のハンターだった。
あるとき、オフ自力で赤のソードをを発掘した。私にとっては初の赤打撃武器だったので、弱くてもそれは大事にしていた。(IDがVIDIAだったので赤セイバーはでなかった)
しかし、ひょんなことからネットワークモード中にメインマグを含めそれをロスト(消滅)する。
理不尽と怒りで絶望し、ピックをまた振る日々に嫌気がさしていた。


そんな気分のなかで野良ですごいレアをたくさん持っているけど、なれたハンターじゃないような人から、あるうわさを耳にする。
チートにより武器防具を生産しているといううわさだった。
興味があったし、正義感(笑)の強かった私は内容を聞いて通報するべきだろうと思い、そこへ赴く。
「TreasureMust」(正式名称はTreasureMusterだったらしいが文字数制限により)との交流の始まりだった。


変な話だけど、彼のチート部屋にはルールがあった。
①希望の品、属性をカードに書いて渡すこと
②1日1回、1品まで。
③代金は1メセタ、必ず払うこと。(ここちょっとよく覚えてない)

何故か、違和感を覚えた。
ただ武器防具をばら撒くチーターなどとは少し違う、何か別な…。
私も「何がご入用ですか?」といわれ、当時の絶望感から、赤のソードを注文してしまっていた。
微属性そのままに再度作り直してもらい、手に戻ってきたときの安堵感と、後ろめたい気持ちが同時に始まった。
「どうしてこんなことをしているんですか?」
気づけばそんなことを話していた。


彼の思いはひとえに、PCPSOの酷いドロップ状況から始まる。
ネットワークの先駆者であるために、大量の問題があるPSOのなかで、「レアアイテムがそもそもドロップする確率が0」という事実が出てきた。
ゲームバランスも難易度ULTMETの世界は実に極端さ。
そして、ネットワーク中の切断による武器防具消失…。
私のように自力で獲得したレア武器をなくした悲しみは、あちこちであった。
彼はそれに対して「武器よさらば」を自分なりに解釈し、行動に移した。
それが、チート行為という手段だった。
理想のために手段が悪かったとは言えるけど。


しばらくして彼とはメールでやり取りするようになった。
彼の部屋は常に人が居るため、入るのも一苦労で、彼もその場でデータを作る作業を毎日2時間ぶっつづけでやっていた(と思われる)ので、連絡先を交換して意見交換をしていた。
上記のような情報を得たのもそれによる。
そして、彼の部屋が立ってないことに気がつき、1週間ほどしてからメールが届いた。
彼はBANの報告と、PSOへの感謝と、私への感謝と、ヴァナディールへ行くという報告だった。


その頃には彼の存在はかなり有名になっていて、彼のところでできた武器を野良で堂々と使う人が出てきていた。
そんなことには無縁だと思っていたフレが死んだときに間違えて武器を拾ったら、それが属性つきのSスプレッドニードル(実際はどうやっても属性をつける手段はない)だったときは本当にめまいすら覚えた。
彼の考えは伝わらず、手段だけが広がってしまった世界だった。
違う意味で絶望を覚えた私は、野良で狩りに出かけることはなくなってしまった。
その代わり、彼がやった行為を正しいカタチで実践しようと考えた。
このときに、Kolletというネームが生まれた。直感の名の下に。


Kolletさん(以降、これと)は、「アルチ困窮者用武器店」という名前で公式で協力を呼びかけながら、いろんな人の相談に乗るという作業を開始した。
フレや、公式を見た協力者から当時のメイン武器であった赤のハンドガン・インペリアルピックの微属性や、良マグの基板やお古のマグを預からせてもらい、ロストなどでアイテムをなくした人の相談にあたっていた。
お店というカタチはとっていたから、一応お金はもらっていた。
彼と同じ、1メセタを。


2ヶ月ほど、その活動は続いた。
色んな人に、「お前もチーターじゃないのか」という言葉も言われてきた。
でも、お店としてロスト対応者に提供した品は曇り一つないものだったし、レベルが低く、ULTMETに挑むには準備不足と思う人にはVHでのレベル上げを勧めるなど、分不相応なものは渡さなかった。
手段を彼のようにする力もなかったから、後ろめたさがないだけが私の売りだった。
提供者は日に日に増えていき、私も待ち時間をマグ育成に傾けていたけれど、来訪者のほうがどんどん減っていき、誰も来ない日が続いた。


あるときに、ふともう終わりにしようと思い、公式でお礼を述べ、集まったアイテムは極力預かってもらい、私は別れを告げた。
難易度Nでうろうろしながらマグを育てていたフォマこれとさんは、Lv37にもなっていた。(通常ではLv20ぐらいでH、Lv40ぐらいでVHへいくのが普通)


今でもパイオニア2に一人で立つと、そのときの気分がなかなか消えない。